2014年06月30日

【オリジナル曲】花火【未来屋マサル】


*花火 作詞/作曲:未来屋マサル


あの花火はたしか 綺麗だったと思う
よく覚えてないや 僕は横を向いていて
爆音に照らされる 君は目を丸くしてた
「だけどすぐ消えちゃうね」 僕はゆっくり頷いた

砂利道に足をくじいて 座り込んでしまった
「そんなかかとの高い草履じゃ無理も無いよ」って
「おぶってよ」 君は言う その笑顔は何だろう
「なんちゃって」 君は言う 僕はゆっくり頷いた

次の年は雨が降って 君は不運を嘆いた
「だけど私が悪いの」って君は話しはじめた
「あの時の金魚鉢 ちゃんと見張っておかなくて
猫がじゃれて倒すから みんな死なせてしまった」

僕は励ました声で 「君は悪くないよ」って
「これは神様の涙さ 一緒に悲しんでるんだ」
「そうかなあ」 君は言う 「じゃあこの涼しい風も
きっと溜め息なんだね」 僕は何にも言えなかった

その次の夏祭りに 君は酷い風邪を引いた
咳がとまらないままに 電話の向こうで言った
「やっぱりだ ごめんなさい」 僕はうんざりした声で
「もうよせよ」 それだけだ それしか伝えられなかった

もしもあの時 僕が もしもあの時 君に
そんなことばっかだな 最近 思い出すのは
君がもし生きてたら 僕になんて言うのかな
君がもし生きてたら 僕はなんて言えるかな

夏が来ましたが 今年も来ましたが
僕はまだ凍えています
雨が降るもので 心を濡らすので
僕の花火は咲かないのです

ああ ああ 散ることはない
たしかに消えたりはしない
あの日の顔を照らしたっきり
枯れることはないのに

もう一度 咲くこともない
posted by 未来屋マサル at 20:58| Comment(0) | ◎オリジナル曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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